マットレスに付着した血液は、時間が経つほど繊維の奥深くに定着し、家庭では除去不可能なシミになってしまいます。
特にマットレスは水洗いできないため、焦って間違った対処をすると、シミが広がるだけでなく、カビの原因にもなりかねません。
血のシミは「時間の勝負」です。
この記事では、
- 血のシミ除去の「絶対ルール」
- 【時間経過別】自力でできるシミ抜き方法
- 自力で無理ならプロに依頼すべき「最終見極めライン」
この3つを解説します。
血のシミの正しい落とし方を知り、内部の衛生状態も合わせてリセットするための最適な選択肢を見つけましょう。
目次
1. マットレスの血のシミ除去で「絶対にやってはいけない」2つの鉄則
血液汚れの対処は、この 2つの鉄則を必ず守ってください。
これを破ると、シミが定着して二度と取れなくなります。
やってはいけない①:熱いお湯(40℃以上)を使う
血液の主成分はタンパク質です。
熱いお湯に触れるとタンパク質が凝固し、シミが繊維に強固に定着してしまいます。
一度定着すると、プロでも完全に除去することは非常に困難になります。
- 鉄則: 必ず冷水(体温以下の水)を使用してください。
やってはいけない②:強く擦る
血液をゴシゴシ擦ると、シミが広がるだけでなく、マットレスの表面生地の繊維の奥深くまで血液を押し込んでしまいます。
- 鉄則: 必ず「叩き拭き」または「押し洗い」で汚れを吸い取るように除去してください。
【時間経過別】自力でできる血のシミ抜き方法
血のシミが付着してからの経過時間で、有効な対処法が変わります。
【付着直後〜数時間以内】冷水と石鹸
最も効果が高い方法です。
- タオルを冷水で濡らして固く絞り、シミ部分を優しく叩き、できる限り血液を吸い取ります。
- 固形石鹸(ウタマロなど)を冷水で泡立て、その泡をシミに乗せて優しく叩き込みます。
- 再度、冷水で固く絞ったタオルで洗剤と汚れを丁寧に吸い取ります。
- 完全に乾燥させます。
【付着から1日経過】酸素系漂白剤(オキシドール)
血液が凝固し始めたら、タンパク質を分解する酸素系漂白剤が有効です。
- オキシドール(過酸化水素水)を綿棒や歯ブラシにつけ、シミ部分に優しく叩き込みます。
- 泡が発生したら、血液のタンパク質が分解されているサインです。
- 泡を冷水で固く絞ったタオルで丁寧に拭き取り、洗剤成分が残らないよう何度も繰り返します。
- 完全に乾燥させます。
【最終判断】プロに依頼すべきか、新品に買い替えるべきかの 2つのライン
血液のシミが残っているということは、そこが雑菌の温床になっているということです。
以下のサインが見られたら、自力での対処は諦めてください。
【プロのクリーニング推奨ライン】シミを広げてしまった、または2日以上経過した
自己処理でシミを広げてしまったり、処置が遅れて 2日以上経過した血液は、表面の洗浄では対応できません。
プロは強力な専用リンサーで、内部まで定着した血液を根こそぎ吸引洗浄し、除菌も徹底します。
マットレス清掃は、出張で自宅で行ってくれる専門の業者がいくつもあります。
業者の見つけ方は、くらしのマーケットで探すと、料金など比較できるのでおすすめですよ。
以下で詳しく解説しています。
マットレスのクリーニングは「くらしのマーケット」一択!安くて失敗しないプロの選び方
【新品への買い替え推奨ライン】使用年数 8年以上 + 臭いが取れない or カビが生えている
- 血液のシミが取りきれない
- マットレスにカビが生えている
- 使用年数が長く全体的にヘタっている
こんな場合は、無理にクリーニングするよりも、快適な睡眠環境のため新品への買い替えを推奨します。
自分のマットレスはもう寿命なのか?10秒の簡単診断でわかりますので、以下の記事から調べてみてくださいね。
マットレスの買い替え時期を簡単10秒診断|買い替えサインと腰痛・カビ対策におすすめの品3選
マットレスについた血の落とし方まとめ
血液は、カビや黄ばみ以上に緊急性の高い汚れです。
自力での対処に限界を感じたら、時間と手間をかけるよりも、プロに任せるのが最善策です。
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