「午後の眠気に耐えきれず、うっかりワンデーコンタクトを付けたまま寝てしまった」
「外すのが面倒だけど、 20分だけなら大丈夫かな？」
こんな悩みはありませんか？
結論からお伝えすると、ワンデーコンタクトを付けたままの仮眠は、短時間であっても目に大きな負担をかけます。
しかし、外す時間がない、うっかり寝てしまった、という状況は誰にでも起こりえます。
本記事では、コンタクトを付けたまま仮眠をとる際の3大リスクと、万が一寝てしまった場合の適切な3ステップ対処法を解説します。
仮眠の質を高めるためには、目の負担を減らす「環境」と「準備」が欠かせません。仮眠の時間や姿勢、環境づくりの基礎知識は、「【仮眠の科学】昼寝でパフォーマンスを最大化する時間・姿勢・環境の全知識」でご確認ください。
目次
ワンデーコンタクトを付けたまま仮眠をとる3大リスク
ワンデーコンタクトは基本的に「起きたら外す」設計であり、短時間であっても装着したまま目を閉じると、以下のような健康上のリスクが高まります。
1. 目の乾燥と張り付き
睡眠中は涙の分泌量が大きく減るため、コンタクトと角膜の間の水分が不足し、レンズが目に張り付きやすくなります。
- 無理に外そうとすると、角膜の表面を傷つける角膜損傷のリスクがあります。
- 目の乾燥が原因で、ドライアイの症状が悪化する可能性があります。
2. 角膜の酸素不足
角膜は主に空気中の酸素を取り込んで呼吸しています。
コンタクトを装着した状態で目を閉じると、酸素供給量が大きく低下します。
- 酸素不足が続くと、角膜が弱り、炎症（角膜炎）や細菌感染症にかかりやすくなります。
- 特にワンデーは酸素透過性が低い場合があるため、仮眠であってもリスクは無視できません。
3. レンズの破損・変形
寝返りを打ったり、無意識に目をこすったりすることで、レンズが目に合わない形で変形したり、破損したりする可能性があります。
レンズの破片で角膜を傷つけるリスクも発生します。
「うっかり寝てしまった」場合の 3ステップ対処法
コンタクトを付けたまま仮眠をとってしまい、レンズが目に張り付いてしまったと感じた場合、焦らず以下の手順で対処してください。
ステップ 1: 焦らず目を潤す
張り付いた状態で無理に外そうとすると、角膜を傷つけます。
- まず、コンタクト用の目薬（人工涙液など）をたっぷり点眼し、数分間、ゆっくりとまばたきを繰り返して、レンズと目の間に水分を行き渡らせましょう。
- 目を閉じ、まぶたの上から優しくマッサージするのも効果的です。
ステップ 2: ワンデーは捨てる
一度、コンタクトを付けたまま仮眠をとった場合、そのレンズは衛生上の理由から再利用はせず、必ず捨ててください。
- 寝ている間にレンズ表面に付着した汚れや雑菌が、再装着によって目に感染症を引き起こすリスクがあるためです。
ステップ 3: 目を休ませる
レンズを外した後、充血や痛み、ゴロゴロ感が続く場合は、無理せず目を休ませてください。
- 症状が1時間以上続く場合や、視界に異常を感じた場合は、必ず眼科を受診しましょう。
- 自己判断で放置すると、目の病気が進行する可能性があります。
コンタクト装用者が仮眠の質を高めるための工夫
理想は仮眠前にコンタクトを外すことですが、それが難しい場合は、以下の工夫で目の負担を最小限に抑えましょう。
1. 仮眠前の必須行動
短時間であっても、目を閉じる前に防腐剤フリーのコンタクト用目薬を多めに点眼し、目の表面の水分量を一時的に増やしておきましょう。
2. 目を休ませるグッズの活用
仮眠から目覚めた後、目の疲れを感じやすい方は、ホットアイマスクを使って目元を温めるのがおすすめです。
- 温めることで血行が良くなり、目の筋肉の緊張が和らぎ、眼精疲労の回復をサポートします。
ポチップ
3. 仮眠後の覚醒法と目の体操
目覚め後に軽い目の体操をすることで、血行が促進され、目の疲れや乾燥を和らげます。
また、仮眠の効果を最大化するために、目覚め後はすぐに活動を開始しましょう。
仮眠から最高の状態で活動に戻るための「カフェインナップ」など、具体的な覚醒テクニックは、「【仮眠の科学】昼寝でパフォーマンスを最大化する全知識」でご紹介しています。
まとめ
ワンデーコンタクトを付けたまま仮眠・昼寝をするリスクと対処法をご紹介しました。
目の健康は最優先事項です。
ワンデーコンタクトを付けたままの仮眠は、短時間であっても角膜損傷や感染症のリスクを伴います。
理想は外すこと、うっかり寝た場合は正しい手順で対処し、目を休ませることを徹底してください。
これらの対策を講じることで、目の安全を確保しつつ、午後のパフォーマンスを向上させましょう。
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